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オーストラリア大陸の精霊 先住民族アボリジニ
厳しい自然の中で生き抜いてきた力強い知恵と文化
アボリジニは、今から約5万年前、第4氷河期の中頃、陸続きであったインドネシア大陸から渡来し、大陸全土に広がっていったと伝えられています。彼らは、大陸中央部の厳しい自然の中で生き抜くために、卓越した生活技術とユニークな文化を築き上げ、今日までずっと受け継いできました。定住することなく、農作業をも行わない移動生活の中で、彼らが長い時をかけて熟成してきた知恵は、時には魔法ともいえる不思議な力を発揮します。広大な砂漠の中を移動しながら、湧き水の出所も動物の居場所も熟知し、どのような植物が水分や栄養を持ち、どのような昆虫が美味であるかということも、彼らは知り尽くしているのです。
優秀な狩猟民族である彼らの手法は独特で、様々な技が用いられてきました。ブーメランや槍を用いて、鳥やカンガルー、ゴアナ(大トカゲ)などの獣を捕獲したり、動物の物真似をしてほかの動物を驚かせたり、おびき出したりする方法も、ユニークな特徴といえます。
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宇宙観が織り込まれたアボリジニの精神世界〜文字を持たず、絵を描き、歌を歌う〜
アボリジニの精神世界は、現代人には及びもつかない深さがあります。彼らの描く絵は点描法を使った独特な色使いで、動物や人を記号化したものが多く、形ひとつひとつに意味があります。精霊が万物に宿ると信じ、それぞれの特定の先祖を持つのです。
また、彼らは「ドリームタイム」と呼ばれる天地創造神話を個性的な語りと歌、踊りで表現します。そのストーリーの中には、部族の長い歴史が生んだ知恵や生活の術が織り込まれ、代々子供たちに語り継がれていくのです。
彼らの聖地であるウルルやカタジュタは、今やオーストラリアを代表する観光地となっていますが、時折アボリジニが登る姿を見ることができるそうです。アボリジニの伝説や習慣、精神世界は複雑で、とてもすぐに理解できるものではありませんが、事前に本や音楽、芸術から学んでいくと旅行も興味深くなることでしょう。
| 不思議な音色の木管楽器ディジュリドゥを 吹く先住民族アボリジニ |


